つわりの間、だんだんと食べられるものが減っていき、それと同時に家事をすることもしんどくなっていました。
常に船酔いしているような感じ、吐かないけど常に吐きそう、こらえてないと出てしまう…そんな状態なのでとにかく横になっている時が一番楽でした。朝起きるのもしんどかったですね…。
満員電車に耐えて、職場についてしまえば不思議と頭と身体が仕事モードに切り替わり、よけいなことも考えずになんとか一日やり過ごすことができました。
ただ、夜になり帰宅するとどっと倒れ込む。そんな日々を送っていました。たぶん一日の疲れがどーっとそこで出てたのでしょう。それに冬だったので、夜になって冷えてくるのも妊婦の身体に堪えたんだと思います。
結婚してから当たり前にご飯は作っていたのですが、このときは身体のだるさとにおいづわりで(お湯の沸くにおいや炊飯器でご飯の炊けるにおいも受け付けられず…)キッチンに立つことができませんでした。
夫に頼んでお惣菜にしてもらったり、自分は食べずに適当に外食やレトルトなどで済ませてもらうことも多かったと思います。
お風呂に入るのもしんどく、帰宅したら一刻もはやく横になり、そのまま朝まで起きられず、明け方に慌ててシャワーを浴びて仕事にいく…という状態でした。
そんな乱れた生活をしていたので、アトピーも悪化。これはまた改めて書きたいと思いますが、私はアトピー肌をよく保つために自分の暮らしの中でお風呂(シャワー)を重視しています。
長く自分のアトピー肌とつきあってきた上で理解していることなのですが、少しでも健やかな肌でいるためには、毎日身体を洗って病院で処方された塗り薬と保湿剤をしっかりぬること。私はこれを欠かすとアトピーが悪化します。
女性の方、お風呂入って身体洗って保湿して髪乾かして…って一連の流れ、けっこう重労働じゃないですか??
つわり期間中、動かない身体でお風呂に入るってのが私にとってはなかなかハードル高く、自分の思うように入浴することができなくなっていきました。
お風呂を含む生活リズムが崩れたために肌は乾燥してかゆみや赤みが出て、辛い日々がしばらく続きました。
そのころには、肌の悪化やつわりのしんどさを含めた、妊娠による自分の身体の変化がつらくて、何度か泣いたのを覚えています。
絶対言っちゃいけないことだと思っていたのに、「こんなんなら妊娠しなきゃ良かった」「なんで私だけこんなつらい思いしなきゃいけないの」と夫に泣きついた時もありました。
『つわり いつ終わる』ってネットで調べて、そのたびに「15~16週頃には終わることが多い」(→まだまだ先だ…)とか、はたまた「妊娠期間中ずっとつわりだった人もいる」とかいう情報を見て絶望してた気がします。
結果的にはやはり15週くらいには終わったのですが。終わってみれば過ぎたことなんだけど、それにつわりは赤ちゃんがお腹にちゃんといるよって証でもあるんだけど、そんなのわかっててもただただ当人は辛いだけなんですよね…。
早く、つわりのメカニズムとか対処法がきちんと解明されて、妊婦の多くが経験するあのしんどさを少しでも緩和できる方法がみつかればいいのに…と思います。